私たちは今ファミレスにいた






「凛久の前では話せないこともあるから」
と颯太が気を使って






「愛理、なんで私たちに何も言わないで
行っちゃったの!?」





舞花は怒ってた



そんな顔をさせてごめんね





「私、変わろうと思ったの」


「変わる・・?」


「笑わない愛理になろうとした

あの学校には私が笑うことで
悲しむ人がいっぱいいたの


だから、地元を離れて
罪を償おうとした」




「償うって・・

でも、なんで一言も言ってくれなかったの!?」




「あの時は、何も言わずに離れた方が
いいと思った

舞花を心配させないで
変われると思ったから」




舞花は、ぐっと下唇をかんで
うつむいていた




「でも、その選択は間違っていたね


こんなにも心配させてた

本当に、ごめんなさい


今日は謝るために来たの」




舞花の手をギュッと握って
笑うと
舞花は泣いた



人が見てるのに

「愛理ー愛理―」と叫びながら