何も言えなかった




杏里が今まで想ってきてくれてたなんて
知らなかった




俺って本当に情けない
かっこわるい





俺は頑張らなきゃいけない

杏里のためにも
自分のためにも



助けを求めている愛理のためにも









俺はその日から
また愛理に話しかけるようにした





でも、何度やっても
避けられたり
適当に話を流されたりで

全然近づけない