「男のくせになに
ウジウジしてんの!?」


今一番言われたくない一言を
ズバッと杏里は言った




「お前には関係ない

それに、お前に俺の気持ちわかる?」





分からないと思ってた
なのに






ドン――



「分かるよ!!

私だって辛いもん!!」




杏里は俺をドアに押し付け
俺の襟を持ち
泣いて怒鳴っていた




「ちょ、何泣いてんの?

落ち着・・・」



「私は!!・・・・


私は、あんたが好きなの!!」








「は!?」