「修学旅行の日なんかした?」
「抱きしめた」
「はぁ?」
「好きとかは言ってない
ただ友達として・・・」
「それじゃん原因!」
「違うんだよ・・
愛理は友達が分からないって
言うんだよ
信じたら裏切られたとか
「友達」を軽々しく口にするのが
嫌だとか」
「・・・」
「もう訳分かんねぇ」
杏里も花音も
下をうつむき
何かを考えていた
「愛理は話してくれないの?」
「まだ今は言えないらしい」
「でも、私たち約束したじゃん
愛理が自分から話せるようになるまで
仲良くなるって!
愛理が嫌がっても
がんばろうよ!
絶対あの子助け求めてるよ」
杏里まで泣きながら訴えてきた