「私は学園祭の時から、ちょっと離れていただけなのに

会いたくて仕方なかったよ

どうしても気になって目で追ってしまう自分がいて


ずっと凌を見ていたくて…


でも凌は私と居て楽しいのかなって


私といない間は寂しくないのかなとか…


ずっと聞いてみたくて…」



言いかけた瞬間に凌が私に抱き着いてきた


何がどうなってるのか分からず、戸惑っていた




「お前と一緒にいない時は寂しいよ…」



凌は私の耳元で甘い声を囁いた


私は両手を背中に回してた



今まで−この力強い腕から逃げていた


ずっと前から凌の気持ちを知っていたのに


私って『馬鹿』…




もっと早くに自分の気持ちに素直になるべきだった…