「遅いよ〜!」
「ゴメン」
凌の平謝りにフフッと笑った
「いいの、全然気にしてないし。早く帰ろ?」
凌と隣で並んで歩いて帰っていた
「ねぇ、どうしてこの前私に告白してくれたの?」
無言が続いていた重い空気から凌が口を開いた
「俺さ、大樹の事に夢中なお前を見ていたせいかもしれない
泣いたり笑ったりとか、そんな姿を見ているうちに
いつの間にか気になるようになったんだ
お前以外の人は、見えなくなった」
突然、凌からの告白…
「そんなこと言うなんてズルいよ…拒めなくなるじゃない?」
「じゃあ拒むな」
凌は苦笑いをした
「俺は大樹が好きだったお前も受け止めるつもりだけど」
「もう大樹の事はいいの。とっくの昔に忘れた」
「そうやって強がるなよ!」
強がり発言はやっぱりダメなんだね