私は大樹の腕を強く振りほどいた



「やめてよ、こんなこと…」



私の言葉に大樹は目線を下に向けた



「大樹の言ってる事は正しいのかもしれない。でも私が正しいと思った方に進みたいの」



隣にいる紗貴はポカーンと私達の会話を聞いていた



「紗貴行くよ!」


「あぁあ、大樹くんバイバイ!」



紗貴は大樹に手を振って、私達はその場を去った



「ねぇいいの?あんな事言って…」


「いいったらいいの!」



自分達が乗るバスが来て、素早くバスに乗り込み座席に座った



バスに揺られながら家の方へ向かった