「どうしてそう思うの?誰を好きになってもいいじゃない!」



大樹は思わず口をつむる



私は怒り浸透で紗貴の腕を組んで、大樹に背を向けた


すると大樹は私の前に走り込み、肩に手を置いた



「あいつはやめとけって言っただろ!」


「その言葉、凌も言ってたけど」


「お前は凌の何を知ってるんだよ!

あいつの事で傷ついて欲しくないんだよ」



私は大樹の言葉に胸が突き刺さった



そうだよ


私は大樹の事は幼なじみだし、何でも知ってる


でも近い存在だからこそ…



私は凌の何を知ってるんだろう


好きな人の誕生日とか好きな食べ物だったり


知ってて当然なのに…



不安な気持ちでいっぱいになった