私は席を立った


そのまま教室へ走って言った



「上手くいけばいいけど…」



紗貴は不安そうに消えていく私の背中を見ていた



階段を駆け上がって、教室のある階に着くと


呼吸と息が間に合わなくなった


てすりに捕まっていると



「どうした?」



声をかけられ、顔を上げると


そこにはキョトンとした凌が立っていた



「凌…」



息が上がって、上手く話せなかった…