……内田先生……?
まさか……そんな訳ないじゃない。
よく見るのよ……葵!!
そして、またカーテンがふわりと風に揺れた時に見えた横顔は……
「内田……先生だ……」
間違えなく、あたしのクラス担任の内田光仁(ミツヒコ)先生、その人だった。
内田先生は、ザ・真面目って感じだけどすごく良い先生で、生徒には慕われ、親には信頼されている、本当に見本となるような先生だ。
なのに……その先生が、誰かを……?
そこまで考えた時、再びカーテンが揺れて、今度は先生に押し倒されてる人の顔がハッキリと見えた。
その人の顔を見た瞬間、あたしは頭が真っ白になった。
(『え……なんで……まさか、あの人まで……?』)