「ん……あっ……」


「声抑えろ」


なんだかいやらしい音が聞こえるのはあたしの気のせいでしょうか……?


なんて、自問自答をしてみるけど、やっぱり聞こえるものは聞こえてしまう。


(『もぅ……何なのよぉ……』)



あたしは急に恥ずかしくなって、側にあった机の下に隠れた。


あたしが今いるのは、浜本先生と会う約束をした保健室の前。


あたしはただ、浜本先生に呼ばれただけなのにぃ……


ちょっとー?浜本先生?


あたし聞いてないんですけどー?


まさか……“コレ”をあたしに見せる為に呼んだ……とか?


そこまで考えてあたしはハッとした。