父親はあたしに言った。
『別れたのはお前のせいだ』と。
『お前が母さんにあんなことさえ言わなければ、別れなくて済んだんだ』と。
ついに父親はあたしに暴力を振るい始める。
早く帰れば『もっと勉強してこい』、
遅く帰れば『夜遊びなんかするんじゃない』。
―――あたしは、どうしたらいいの?
早くも帰れない、遅くも帰れない。
どうしようもない中、増えていくアザ。
消せない心のキズ。
あたしは遂に耐えられなくなり……家を飛び出した。
大切なモノを全て捨てて……―――
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