人はこれを、『究極の選択』と呼ぶだろう。


あぁ、もう、本当に最悪だ……。


なかなか答えないあたしを見かねて、先生は、


「んじゃ、俺決めんぞ」


と言い出した。


何?もう選択肢もないの?


スッゴ〜い、自分勝手すぎりゃしませんか?


「なんでそうなるんですか!!」


本当に、信じらんない。


「え?だって選べないんだろ?だから俺が選んだ」


あぁ……そういうワケですか。


もう……勝手にして下さい。


そんな思いに駆られた時、絶妙なタイミングで先生があたしを………





ギュッと、抱きしめた。