「ねぇ……ちょっと待って、何処に行くつもり?」


明らかにさっきまであたしが見ていた方向に進んでいく先生に向かって聞いてみる。


だって……これは、確実に、


ベッドに、向かってるよね?


まさか……ね……。


「何処に……って、経験しに来たんでしょう?」


はあぁぁぁ!!??


なんでそーゆーコトになるワケ?!


「全ッ然、違いますっっ!!大体あたしは、浜本先生に呼ばれただけなんです!!!」


「へ〜ぇ?」


まるで『嘘だろ』と言っているような目であたしを見てくる先生。


これは多分、いや確実に、疑われているでしょう。


呆れから思わずため息をついてしまう。