「ああ、本当だ。 前野、五十嵐ありがとう」

俺は
ほっとしてドサッと座る

「えっと…五十嵐くん」

名前を呼ぶと
ちらっと、こっちを見た

「ありがとう…」

五十嵐くんは
目を大きく開くと
すぐにニヤリと笑った

「どんな夢みてたわけ?」

さっきの夢を思い出すと
鳥肌がたつ

「おっ、お前には… 関係ない…だろ…」

五十嵐くんは
ふうん?と言うと
黒板の方に目線を移した

こんな夢
誰にも言えないだろ
だって…だって俺が…
五十嵐くんに
告白してる夢だったから…