夢、か…

いやいや、待てよ
好きってなんだよ
しかも、こいつって―

「んなわけねぇだろ!!」

俺は声と共に
勢い良く立ち上がると
授業中の教室

「ま…前野、この問題のどこが違うんだ?」

「えっ?いや、あのっ…」

うわ、やば…
寝てましたなんて…
言えないだろ!!

「その…ですねぇ―」

クラスメートの目線が…
痛い。

「そこ、3じゃなくて2」

え…?

「だろ?前野」

「あっ…うん」

声の主は俺の隣の席の―
あれ、こいつ誰だっけ…