「良かったら、交換しない?」



突然、後ろから声をかけられ、手首を掴まれた。



「えっ?」





振り返ってみると、そこにいたのは私が今、一番会いたくなかった人物ー…








うっそんっ!

なっなんでー;;;;
ってか円香戻って来てー;;;;








―――晶先輩だ。





「そんなあからさまに嫌って顔されるのわかるけど悲しいなっ…!」



いや、分かってんのかよ!



「あっ…、す、すいません…」


この人は日曜の出来事を忘れたとでも言うのだろうか、またあの時の恐怖が蘇って体が震える…






「日曜日は本当に悪いことをしたと思ってる…。だから鈴ちゃんにきちんと謝りたくてさ、」


晶先輩は爽やかな笑みを申し訳なさそうに歪めた。




「あっ…、」



震えてうまく声がでない。


それを知ってか知らずか先輩は私の耳元に顔を寄せてきた。





周りからはキャーっという女子からの黄色い声。
晶先輩はその爽やかなルックスで本性を知ってか知らずか女子から絶大な人気だ。





うぅ…、怖いっ、怖い!