ビクッと体が震えた。





私の前にいる先輩は
今までの優しさの欠片さえ無いような、
何か獲物を見るような顔をして
私から目を離そうとしない。













「このままで帰れると思わないでよ、鈴ちゃん…」




先輩の不適な笑みに
不安が募るー…





「晶せんぱっ…!ひゃっ!」









首筋に何とも言えない、生暖かい感触が走る。







その感触は止むことなく続き、
だんだんと鎖骨の方に降りてくる。









「せんぱっ…!いゃっ!…あっ」




「このまま帰れないっていってるじゃん?」













先輩に対するドキドキはひとつもなくて、
ただただ、怖い、恐怖の感情しか、もうでてこない。