「よし!終わった!」
自己嫌悪になりつつあると
先輩の声で引き戻された。
「ありがとうございます…」
ペコッと頭をさげる。
足には丁寧に絆創膏が貼られていた。
はあ、もう帰んなきゃ。
迷惑かけてばっかだし、
そう思い、ヒールに足を入れようとすると、
動かしていた手を止められる。
「先輩…?」
先輩を見るとさっきまであった
優しい微笑みから、
ニッという何かを
捕まえたような目をしていた。
「まだ、帰さないよ?」
その言葉と同時に私はソファーに倒された。
「せっ…先輩?あの…私帰らなきゃ「うるさいっ!」