「ヒール脱いで?」
「あっ、はい。」
言われるがまま、
ヒールから足を解放させる。
先輩は救急箱から消毒液とガーゼ、絆創膏を取り出した。
「足、貸して?」
しぶしぶ先輩の方へ足を出す。
「すいません…」
シュッという音とともに
患部に消毒液が染みていく。
痛さは半端じゃない。
「いっ…!」
つい声に出してしまった…
ばかだろ、私。
「大丈夫?染みる?」
「あっ…、すいません…」
「もう少しだから我慢してね。」
ニコッと笑みを浮かべて
また消毒液をかけガーゼで
拭き取り始めた。
…はぁ、もう優しすぎるよ…
なのに私ったら…