「円香も透哉もいったいどうしたの?」
「いや、晶先輩って結構やんちゃだからさ…」
やんちゃ…?
何が?笑
「ったく。お前疎すぎ。絶対あぶない。ましてや葵と違って経験ほとんど無いだろ。」
…また葵?
「うっさい!透哉には関係無いでしょ!透哉は葵だけ見てなさいよっ!」
「なっ!鈴っ!」
私は透哉に言い捨て
走って校門をくぐって
家までかえった。
ったく透哉は葵だけ見てれば
いいでしょうがっ!
あー!イライラする!
みんなして葵、葵って!
同じ双子なのになんで
こんなにも違うんだろ。
「はぁー…」
私は深くタメ息をついた。