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「軽く脳震盪だけど大丈夫よ。」
「ありがとうございます。」
私は軽く一礼して保健室を出た。
そんな大事に至らないでよかったー
「よかったよ、軽くて…」
「すいません…わざわざ…」
「何言ってるの?こっちが悪いんだから!」
先輩は練習着から制服に着替えている。
本当に送ってくれるらしい。
私の心臓ばっくばく!
「鈴ちゃん…だよね?」
「あっ…はいっ」
つい緊張して声が裏返る
「ハハッ!なんか透哉が大切にするのが分かるよ。」
「えっ?何がですか?」
だから、透哉が大切にしてるのは葵なんだってば!
「ううん、なんでもないよ。あっ!そうだ!
鈴ちゃんにケガさせちゃったし、
お詫びに遊ばない?」
~っ!////
えっ!今なんてっ!
「あっ!えっと…」
「今週の日曜とか、空いてる?」
いっ…今私デートに誘われてる?!
先輩はニコッと微笑みなが聞いてくる…
「もしかして、嫌?」
私はすぐさま頭を横にふった。