―――それからの授業というと
私は何回も透哉をちら見していた。
…いや!変態じゃないよ!
うん。円香が変なこと言うからさっ
「「「さようならー」」」
気付けばもう終礼を終えていた。
「じゃあ、また明日っ」
「うん。バイト頑張ってね円香!」
ありがとうっといいながら
円香は駆け足で教室を出た。
「鈴っ!帰るぞっ!」
「えっ!?」
振り返ると帰る準備万端の
透哉が立っていた。
…とその後ろに隣のクラスの葵もいた。
「葵?今日部活ないんだ!」
「うん。だから久しぶりに3人で帰りたくてっ」
「早くしねぇーと置いてくぞっ」
「うっさい!今行きますー!」
鞄を持って
2人のもとに駆け寄る。
ずっとこの3人でいたいなぁ…
私は心から思った。