「いや。ないでしょ!
スキだとしたら私じゃなくて
葵の方があり得るでしょ!」
「いやっ!私は鈴だと思う!」
「ありえん!」
昨日の2人見てたら
なおさらだよ…
それに透哉は葵にばっかり優しいしっ!
ありえないって!
「それを言ったら葵ちゃんもだよね!」
「何が?」
「葵ちゃんも告白されても
全部断ってるじゃんってハナシ!」
…そういえばそうだ!
あんまりこういう話しないしな。
「ホント真逆だよね!
ふわふわな葵ちゃんと
凛とした鈴ってさ!双子なんだもんね!」
「もう言われるの慣れたー!」
「でも、鈴は何も負い目なんて
感じなくて良いんだからね!
最後は自分がどうしたいかだからねっ」
急に真面目な
顔になって話す円香。
…どうしたんだろ。
「うっうん…」
「うふ!さぁーて次は玉森先生の授業だよっ!
やっばいドキドキー///」
いつもの円香に戻る。
円香は理科の玉森先生(24歳、長身、
言うなれば成☆寛貴に
そっくりなイケメン)にゾッコン。
「はいはい!w」
そして4時間目を告げるチャイムがなった。