「日下部と佐野またかー?2人乗り止めろよー」
校門に立っていた私たちの担任でもある
吉田先生に声をかけられる。
「「はぁーい!!」」
私と透哉が声を揃えて横をすぎる。
「あと2分!透哉はやくっ!」
「お前が出るの遅すぎだろって」
…うっ。図星。
「ほら行くぞっ!」
私と透哉は全速力で走った。
うっ運動部でよかったー!
じゃなくても体力つくなコレ。
そのまま4階まで私たちは走り続けた。
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「鈴大丈夫か?」
透哉お得意のニッとした笑いだ。
「な…なんとか…」
残りじかん1分を残しての余裕のゴール;!!!!
しかし、まだ4階までが慣れない。
私は深呼吸をして息を整える。