叫び声に近い大声で、そう言った。



「なにさ、さっきから黙って聞いてれば! 私だって・・・びっくりしてんの! 動揺してんの!」



瞬君は、何も話しかけて来ない。

私は構わず、喋り続けた。



「いきなり電話がかかってきて、瞬君が、STORMのリーダーだって言われて。初恋の相手からいきなり、驚くことばっかり伝えられるんだもん。動揺だってするし、ドキドキだってするよ!」



そう言い終わった私は、何故か息を切らしていた。

手にだけかいていた汗は、いつの間にか額にもかいていた。


「玲衣」

瞬君が、さっきより優しい声で、私の名前を呼んだ。