父がいたころは
よくやっていたのだが
父がいなくなり
夜に外出するということ
自体がなくなっていた

というより
外へ出るということが
できなくなっていた

志季は母に嫌われている
そのため使用人という名の
監視というものが
家の中では
常に志季を見ているのだ