- その晩 約2:00 -

「こちらです。
お嬢さん」


「すごい!
私こんな遅くに家から出たの
初めてよ!!!」

「お嬢さん」

しーっと合図するかのように
人差し指を鼻にあてる

「どちらへ行くの?」

志季が問いかける

「川ですよ
花火なら川が安全だ」

花火ー・・・
そう志季が
やりたかったことは花火だ