「今日から家で
書生になってもらう
悠清さんよ。じゃあ
ここにある本は
どれでも好きなものを
選んでくださいね」

えっ・・・?
ここにある本はお父様の
本なのに・・・

その言葉を志季は呑んだ


それだけ言って
志季への言葉など一切かけず
部屋を出て行った