────… 翌日、彼女は消えていた。 俺の幻想だったのだろうか……そう思い、ベッドを見る。 シーツには昨晩の名残が虚しく残っていた。 あれは現実だったのだろうか。 だとすれば、俺は…… ふいに水槽を見ると、熱帯魚が白い腹を浮かせて死んでいた。 ああ、俺はまた海耶を悲しませる。