女の切な気な視線、白い肢体に、俺は初めて欲情した。

初めて、自ら『女』を求めた。


もっと触れたい、その衝動を抑えきれなかった。


彼女は、俺が触れるたびに微笑んだ。時々、ため息のように息を吐く。




この行為が乃梨子への裏切りだと、わかっていた。


けれど止まらない。


彼女の微笑みを永遠に見ていたかった。

夢中で掻き抱くその身体は、甘い、味がした。


背徳の夜は、長い。