群青のピリオド

青春・友情

天倉千尋/著
群青のピリオド
作品番号
618602
最終更新
2014/01/20
総文字数
5,473
ページ数
38ページ
ステータス
完結
PV数
12,976
いいね数
0



あの夏は、痛くて遠い。




ある日突然、
幼馴染みの海耶が自殺した。

そこから狂い出す、
真夏の熱帯夜──…





切なく交錯する、
終止符を待つ物語。






完結:2011/08/24



この作品のレビュー

★★★★★
2011/09/11 20:25
投稿者: 千原 奏実 さん
ゆらり、と揺れた幻

痛い真夏、切ない夜 痛みに帯びた三人が織り成す冷たい物語。 幼い愛はお互いを傷つけるだけなのか。その答えはなく、ただ揺れるようにそれぞれの道を歩く。 もしも三人がこうだったら。もしも三人がああだったら。多分そんなのは山ほどあった。でも三人はそれぞれの欲望とそれぞれの想いに忠実に、だけど純粋に。 思春期ならではの想い。痛みの行き先を彼らは分かりながらも突き進む姿は、かつての自分と重なる。 過去も未来も決して優しくはなく、冷たい水が溶けていくように胸に突き刺さるものが確かにあった。だからこそ溢れる感情とどうしようもない衝動に駆られる。 その先に、 痛みだけではない何かを見つけられれば、この作品の僅かな光に出会えるかもしれない。

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この作品の感想ノート

▼@るあ さん

初めまして。貴重なご感想、ありがとうございます!

誰でも少なからず、誰にも言えない、大切な人にも隠したくなるような、そんな想いを抱えていると思います。
三人も、そうして隠してきたものを抱えながら、何とかバランスを保って。
それでもその危ういバランスが、幸せでも不幸でもあったのかな、と。

素敵な解釈、ありがとうございます。

不思議な感覚を味わって頂けましたか!私にとっては何よりの褒め言葉です。本当にありがとうございました!

2012/03/14 23:55

初めまして。

色々な作品を読ませて頂いたのですがお手間になるので、こちらに纏めて書かせて頂きました。


群青のピリオド


何だか悲しくもあり愉しい、そんな気持ちが渦巻く作品でした。

誰が幸せで誰が不幸で……そんな事はなく三人供が不幸で幸福だったのかな、なんて思い不謹慎ですが読み終わった時、思わず笑みが溢れてしまいました。

天倉様の作品は独特で現実なのに現実じゃない(……何だか上手く説明できませんが)作品で読んでいると不思議な感覚に陥ってしまいます。


では、長々と失礼致しました。

雨狐さん
2012/03/09 23:10

▼真亜耶さん

初めまして!感想ありがとうございます。

人間としてまだまだ幼い三人は、相手を想っていても上手く形にできないのです。それが重なれば重なるほど、周囲を巻き込み、傷つける。

真亜耶さんの仰るとおり、彼らは不幸ではないと思います。それぞれのカタチで満足した結果を得ました。
ある意味幸福で、ある意味では不幸のような。

この物語から、色々な解釈をしてくださったみたいで嬉しいです。
こちらこそ、素敵なレビューまでありがとうございました。

2011/09/17 18:04

この作品のひとこと感想

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