学校につくとTちゃんは、
友だちたちにあいさつをして、
イスに座りました。

あたりを見渡すと、そこはTちゃんの求める男のひとも女のひとも、
はたまたTちゃんを求める男のひとも女のひとも、
誰ひとりいない空間でした。


Tちゃんはひどく孤独を感じました。



誰かの話し声がたくさん、
言葉にならず落ちては消えていきます。


天井も、底も、なんにもない、
ただただ真っ暗な箱の中、Tちゃんはひとりで考えました。


(どうしてここにいるんだろー)