「思ってたよ」 皐月もまた、空を仰ぎながら応えた。 急に全身の力が抜けて、私はしゃがみこんだ。 「やっぱり…」 この気持ちは何なのだろう。さっきまでの私は、一体何がしたかったのだろう。 予想していた応えが返ってきただけなのに、私はひどく狼狽えていた。 「なっちゃんはやっぱり大人だなぁ」 「そ、そういうつもりで言ったわけじゃ…」 「あ、瑠璃姉、お見合いの決心ついた?」 「え」