Tシャツ無いじゃん、と思ったのと同時に、それを認識したのだ。 「……え?」 お父さんとお母さん、それに幼い私が映った年賀状。 『明けましておめでとうございます。 ナツはすっかり女の子らしくなりました。 瑠璃ちゃん、体の調子はいかがですか? 良かったらナツの顔を見に来てくださいね!』 ナツ、瑠璃ちゃん、私達の写真。 どれも知っている。 私の大切な人達。 「…なんで…」