何故だか私もひどくガッカリしていた。 先生の言うとおり、起きていれば、もっと… もっと何なのか、その先は自分でもよく解らないけれど。 とにかく、何だか損した気分だ。 「今日はうちで夕飯一緒に食べたいって皐月言ってたよ。ナツと仲良くなりたいってさ」 先生が意味深なフォローを入れるから、私はあわてて食器を洗いに席を立った。 皐月の無邪気な笑顔が頭をよぎった。