ひときしり泣いて泣いて、頭が痛くなるくらいに、目が赤くなるくらいに、泣いて家に帰る道を歩く。



もう9月も下旬。時間は8時でやっぱり寒い。腕をこすりこすり、個人的に寒いのはあんまり好きじゃない。





ずきん ずきん


頭が痛い。私は両親共働きだから家に帰ってもだれも居ない。
………今日は誰も居ないことが凄くさみしく感じる。




門を曲がって家が見えた。門の前には黒い影。









ずきん ずきん ずきん


頭痛が一際大きく鳴り響く。






どうして、君がここにいるの?