私のメモが、灰皿の中で燃えている。

リビングに立つ武井さんを見つめながら、口を開く。



「私…ヤり逃げみたいで最低ですよね。早く大人になりたかった。処女が恥ずかしいと思ってた。
…でも、帰る途中で気付いたんです。武井さんに抱かれたのは、そんな理由じゃないんだって。
…知り合って1日なのに…好きなんだって…ッ…」



涙が溢れ、私は唇を噛みながら、俯いた。

“フラれる…”と思い、怖くなった。

告白をしに来たわけではないのに、口が勝手に動いた。

頭より、心が叫んだ。

1日で、私は彼に良い部分なんて見せれてないのに。