「男って、なんであんなに身勝手なイキモノなんだろーね……」
今日から高校2年生。
そんな私は、新しいクラスの自分の席で、思いっきり偏見をつぶやいていた。
「侑南<ユナ>……まだフられたこと気にしてたんだ?」
「そりゃ、気にもするよ~!!」
だって、昨日の今日だもん。
「ぜぇっっったい、仕返ししてやる!!」
「……半年前はあんなに純粋に夏越<ナゴシ>くんのこと想ってたのに、随分歪んじゃって」
あきれたような困惑したような顔で、親友兼相談役の皐月<サツキ>が私を見てくる。
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