「……アンタこそなにしとるん??授業はじまるで」

「授業なんか出なくたって平気なんだよ、オレは」

「そうかい。まぁいずれアンタに勝ったるわ」

「冗談じゃねぇよ。てめぇなんかには負けねぇよ」

「そうかい。まぁ期待しとるわ。じゃああたしは行くで」



そう言ってオレの前からいなくなったアイツの背中を、オレは見えなくなるまで見つめていた。

……ほんととことんムカつく女だな。



いいぜ。

オレから1番の座、奪ってみろ。



奪えるもんならな。

オレはぜってぇ負けねぇ。



オレはずっと1番キープしてきたんだ。

負けるわけにはいかねぇ。