「……妃菜ちゃん」

「両親を失って兄ちゃんを失ったんたや。……あたしにはもう"家族"なんていない。ひとりぼっちなんや」

「そんなコトない!!」

「……くるみ??」

「そんなコトないよ、妃菜ちゃん。……妃菜ちゃんはひとりぼっちなんかじゃないよ」

「……え??」

「妃菜ちゃんにはあたしがいるじゃん!!」

「……っ!!」

「妃菜ちゃん……あたしはいつだって妃菜ちゃんの味方だよ??妃菜ちゃんがツライならあたしがそばにいるし、悲しいならあたしも一緒に泣くよ。妃菜ちゃんが楽しいなら一緒に笑うから」

「……くるみ」

「だからいつでもあたしを頼っていいんだよ??」