「……ええ加減にせぇと、アンタ痛い目遭わすで」

関西弁女はそう呟いて壁を叩いた。



「うわっ……怖ぇ」

あーあ、アイツ関西弁女の怒り買っちまったな。



バーカ。

だからこの前アイツに構うなって言ったのに。



「……わかったんなら、とっとと出ていきや」

関西弁女はそれだけ言い残し、教室を出て行った。



「だから言っただろ。アイツには構うなって」

「……桐沢さんって、怒るとすっげぇ怖ぇな」

「怒り買うようなコトすんなよ。アイツ今日機嫌わりーんだからよ」

「でも桐沢さんって、怒ったトコロもますますカワイイかも」