「空哉〜」

「……なぁ」



するとオレの後ろで声が聞こえた。

振り返ってみるとそこには、あの関西弁女が気ダルそうに立っていた。



「……そこどいてくれへんか。邪魔なんやけど」

「あっ!!ごめんね、桐沢さん」

「……べつにええけど」



関西弁女は小さくそう呟いて自分の席に座った。

ほんとにアイツ、相変わらず冷めてんなぁ。



そんなんでよく好きだとか言われるよな。

ありえねぇ。



「なぁ空哉」

「あ??なんだよ」

「桐沢さんってさぁ、すっげぇ美人じゃね??」

「……はっ??」



コイツ正気か!?