「……アンタにはあたしの気持ちなんて、きっと一生かかったってわからへんわ」
関西弁女はそう言って胸倉を離すと、オレを見るコトなくそのまま歩いて行った。
「……そうや。あたしは兄ちゃんの仇を取るためだけに生きてきたんや。その役目が終われば、あたしも生きる意味はなくなるやろ」
アイツはほんとにそう思ってたのか??
いくら兄ちゃんのためだとは言え、それだけのためにアイツが今まで生きてきたとはとてもじゃないけど思えない。
もっとほかに理由があるハズだ。
兄ちゃんの仇を取ったら自分の役目が終わりだなんて、言うコトが悲しすぎるぜあの関西弁女。