「……そうか。ありがとう、空哉」

「いや、オレはなにもしてない」

「……そうや。アイツは、アイツはどうしたん??」

「アイツも大丈夫だ。なにも心配いらないさ」

「……そうか。たいしたコトなくてよかったなぁ」

「ああ。ちょうど今別の病室で寝てる」

「……そうか」

「ちなみにお前は、骨にヒビが入っただけで済んだぞ。全治2週間だ。まぁ折れてはねぇみてぇだからよかったよ」

「……そうか」

「あのバットがもう少しズレてたら、危うく肋(あばら)までやられてたぞ。ある意味奇跡だな」

「……そうか。ほんとに危なかったなぁ」

「ほんとだ。心配させやがって」