パァーンッ!!

オレはアイツの頬を一発殴った。



「なにするんや!!」

「いい加減にしろよ桐沢!!コイツを殺したって兄ちゃんは返ってこねぇんだぞ!?……復讐なんてバカなコト、もうするな。そんなコトしたってお前がまた傷つくだけだぞ」

「っ……うるさい。これはあたしの問題なんや。アンタは口出しせんといて!!」

「ふざけんな!!オレはお前が心配なんだ!!」

「っ!?」

「お前のコトこれ以上、もう見てらんねぇよ。……そうやって殴る度に、お前はもっと傷ついてるんだ。これ以上お前が傷ついてる姿は見たくないんだよ!!」

「フッ……うるさいんよ。余計なお世話や!!」