「っ!?」
「……それも図星みたいやな。アンタって意外とわかりやすいんやなぁ」
「……お前いつそれに気づいた」
「さっきアンタがあたしに拳を向けた時や。……あの時拳の位置や速さがまったく同じやった」
「……まさかそれだけで、読み切ったっていうのか??」
「そうや。……ちなみにアンタの拳の威力は、1番最初の拳と違って下がっとった。さすがに2回目にもなると、自然とその拳がどこにくるのかがわかるんや」
「……お前は一体何者だ。そこまでしてオレに復讐したいか??」
「なにわけのわからんコト言うとんの。……そんなの当たり前やないの。だってアンタは兄ちゃんを殺した人間なんやから」