「……おいおい」

ウソだろ……。




「なっ……なにっ!?」

「……フッ」



ニヤリと微笑んだ桐沢は、アイツの拳を左手で止めていた。

……そして右手でアイツの頬に一発拳を入れた。



バキッ……!!

と鈍い音が倉庫いっぱいに響き渡った。



「うっ……くそっ!!」

「なんや。もう終わりか??……つまらんなぁ」



……なんだアイツ。

さっきよりも確実に強くなってやがる。



あの拳の強さもそうだけど、アイツの拳の速さまで完全に読んでる。

まさかアイツ、あの短時間でアイツの弱点を読み切ったっていうのか??