もういい……。
もうやめるんだ……。
「……いってぇ。ちくしょう」
アイツはそう吐き捨てると、血を吐いた。
「……アンタだけは絶対に許さん。アンタだけは!!」
「やめろ桐沢!!」
「っ!!空哉……アンタなんでここに」
……それはとっさの行動だった。
気づいたらオレは、アイツの腕を掴んでいたんだ。
「もういい。やめるんだ桐沢。……そんなコトしたって兄ちゃんは喜ばねぇぞ」
「うるさい!!離せっ!!」
それでもオレの腕を振り払おうとする桐沢。
オレはそんな桐沢を見てるのがつらくなっていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…