「そうみたいだね。でもオレもそう簡単に君の前に現れるほど、ヒマじゃないんでね」
「……アンタがなかなか現れんかったから、待ちくたびれとったんや。まぁどっちみちアンタが出てこんかったら、あたしから仕掛けるつもりやったやけどな」
「そう、残念だ。そういうコトならなにもしないで待つべきだったね」
「……でもおかげでアンタからあたしの前に現れてくれたんや。わざわざアンタのトコロに行く手間が省けたわ。そこは感謝するで」
「まぁそれもいいかなって思ってね。少々やり方は乱暴だったかもしれないけど」
「……そのおかげであたしの怒りが、もうひとつ増えてもうたわ。どうするんや??」